グリーンビルディング認証(LEED等)とZEBの違い

ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)と、LEED(米国の環境建築認証)やCASBEE(日本の建築環境総合性能評価システム)といったグリーンビルディング認証は、いずれも環境配慮型建築を評価する仕組みですが、その目的と評価基準には明確な違いがあります。ZEBは「一次エネルギー消費量の実質ゼロ」を目指す明確な目標を持ち、数値ベースで建物の省エネ性能を評価します。つまり、エネルギー削減効果を重視した“定量的評価”が特徴です。一方、LEEDやCASBEEなどの認証は、エネルギーだけでなく、資材の持続可能性、敷地環境、室内快適性、水資源管理、地域貢献など多角的な視点から評価を行う“包括的な環境性能指標”です。そのため、ZEBは「エネルギー特化型」の指標、LEED等は「総合評価型」と捉えることができます。どちらも建物の価値を高める手段ですが、目的に応じて選ぶことで、より効果的な環境・経済戦略を描くことが可能になります。

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