停電時にも機能するZEBの強みとは?

ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)は、省エネと創エネを組み合わせて建物のエネルギー消費を実質ゼロに近づけるだけでなく、災害時や停電時にも自立的に機能する強みを持っています。特に注目すべきは、太陽光発電と蓄電池の活用です。これにより、停電が発生しても照明・空調・通信機器など最低限の電力供給が確保でき、業務や生活の継続性が保たれるため、BCP(事業継続計画)の観点からも極めて有効です。また、蓄電池の導入により、昼間に発電した電力を夜間にも利用できるなど、エネルギーの自給自足体制が強化されます。さらに、ZEBの建物は高断熱・高気密の設計が基本となっているため、電力供給が途絶えた場合でも室内環境が急激に悪化しにくく、避難所や緊急拠点としても高い機能を発揮します。このように、ZEBは日常の省エネだけでなく、非常時にこそ真価を発揮する“レジリエントな建築”として、災害に強い地域づくりにも貢献できる存在なのです。

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