目次
福祉施設にもZEBを導入しよう
高齢者や障がい者が暮らすグループホームや福祉施設は、日常的に電力に依存した設備が多く使われており、災害時の停電やエネルギー供給停止は命に直結する重大なリスクとなります。
そこで注目すべきなのが、ZEB（ゼロ・エネルギー・ビル）化です。ZEBは太陽光発電と蓄電池を組み合わせ、停電時でも一定の電力を自立的に確保できるため、照明・通信・医療機器・空調など、施設運営に不可欠な機能を維持することが可能になります。
また、高断熱・高気密設計による室温の安定は、体温調節が難しい利用者にとって極めて重要であり、快適性と健康安全の両立を実現します。
さらに、エネルギーコストの削減は施設の運営費圧縮にも貢献し、限られた福祉予算の有効活用にもつながります。
ZEB化は単なる省エネではなく、福祉施設に安心・安全・持続性を提供する“ライフライン強化策”として、今後ますます不可欠な選択肢となっていくでしょう。
