
ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)の導入には、省エネ設計や高効率設備、再生可能エネルギーシステムなど、通常の建物よりも高額な初期投資が必要になります。主な費用項目としては、①設計コンサルティング費、②高断熱仕様の建材費、③LED照明・高効率空調・換気設備などの省エネ機器、④太陽光発電や蓄電池などの創エネ設備、⑤エネルギー管理システム(BEMS)導入費などが挙げられます。これらのうち、国の「ZEB実証事業補助金」では、ZEB達成度(Ready/Nearly/完全ZEB)に応じて、建設費・設計費・設備費の一部を補助対象とし、数百万円〜数千万円規模の補助が受けられることもあります。加えて、地方自治体の補助や税制優遇と併用することで、自己負担額をさらに抑えることが可能です。正確な補助範囲は年度や制度によって異なるため、ZEBプランナーと連携して早めに資金計画を立てることが、成功への第一歩となります。