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ZEBが定着する未来はやってくるのか?
ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)への注目が日に日に高まっていますが、先日発表されたレポートは、まさにその流れを裏付ける内容でした。なんと、2035年度の国内ZEB市場は8.9兆円規模に達するという予測が公表されたのです。
このニュースが意味するのは、単なる“環境意識の高まり”ではなく、「巨大なビジネス領域としてZEBが定着する未来が見えてきた」ということです。
特に注目すべきは、新築だけでなく「既存建物の改修案件(ZEB Ready化など)」も含めて市場が拡大している点です。つまり、「いまある物件の価値を上げる」ためにZEBが活用される時代が来ているのです。
たとえば、空調や照明、断熱材、太陽光発電などの省エネ・創エネ設備を導入し、ZEB認証を取得することで、テナントからの評価は格段に上がります。ESG意識の高い企業や外資系企業は、入居条件としてZEB物件を希望する例も珍しくありません。
さらに、ZEB対応の建物は、補助金の対象にもなりやすく、投資回収スピードも速くなります。
今後、ZEBが“当たり前”になっていくと、未対応の建物は逆に“取り残される”リスクすらあります。
8.9兆円という数字は、未来の話ではなく「いま動かないと乗り遅れる」ことを意味しています。
小規模ビルでもZEB Readyを目指すことで、資産価値と収益性を同時に高めることが可能です。
